10000mW 超高出力レーザーポインター緑色 星キャップ付き
レーザーポインターの出力と価格
ある日、お客様から
「レーザーポインターの出力と価格がぜんぜんつりあってないような気がするのですが」
というメールをいただきました。
そのお客様はレーザーポインターのことをあまり知らないという
ことでしたのでどういうことか説明させていただきました。
出力と価格の関係は主に
・ レーザーダイオードのコスト
・ レーザーポインター製作コスト(人件費やダイオード以外のパーツ代など)
の2点でだいたい決まるのですが
レーザーダイオードのコストを左右する要素には
レーザー波長とレーザーダイオードの出力の2つがあります。
出力が高ければ高いほど価格も高いということはおわかりかと
思いますが、レーザー波長の違いも価格を大きく左右するのです。
だいたいですが
520nm>460nm>405nm>450nm>650nm>980nm>808nm
このような順番で520nmのグリーンが一番高いダイオードとなっています。
流通量もまだ少なく、開発後の発売から間もないということが大きな理由ですね。
尚、532nmグリーンのレーザーダイオードはなく
赤外レーザーダイオードを使用して波長倍化を経て532nmの波長を出しています。
以上のことを踏まえまして、当たり前のことではありますが
ギガレーザーはレーザーショップとして健全に存続してゆくために
利益を出さなければなりません。
ですので、製品の販売価格はなるべく安くしたいのですが
これ以上下げたら利益が出ない価格というものもあるわけです。
それで何が言いたいかというと、
そういう現実を無視した価格で販売しているショップが増えているのです。
数名のお客様から情報をいただきまして、当店としても検索して色々調べてみました。
現在ネット上でも噂になっているようで、中国系の同一業者が似たような
日本人向けのレーザーポインターのショップを立て続けに量産しています。
そのなかでグリーンレーザーポインターの3000mWや5000mWという
とんでもない出力のものを4万円程度で販売しているそうです。
私もそれらのサイトを確認しましたが、そのようなまだ世界にあるはずのない
とんでもない出力詐欺のレーザーポインターを販売していることに驚きを隠せません。
ちなみにグリーンレーザーポインターの場合、
4万円くらいですと1000mW (1W)の製品でも完全に原価割れなのです。
ただ、緑色レーザーポインターでは3000mWや5000mWの出力のものは存在しませんが
赤外レーザーの場合だと3000mW (3W)程度までは当店でも販売しておりました。
尚、ポインタータイプではなく、据え置き型のレーザーシステムの場合だと
当店では10W程度まで販売しております。サイトには掲載していませんが。
出力:10000mW レーザーポインター
発光色:緑色レーザー
波長:532nm
電源:18650リチウムイオン充電池
素材:航空アルミ
照射距離:約10000-100000m
サイズ:φ20mm*147mm
焦点:焦点が調節可能で、スポット状でレーザー出力
それで、先ほどの出力詐欺を堂々とおこなっているサイトですが
よく見ると10000mWのレーザーポインターの記載があります…。
10000mW=10W ですので、本当にありえない数値なので笑うしかないでしょう。
そんなものがあれば、普通のポインターなら照射口から溶けていくに違いありません。
仮にそんなものがあったとしても熱で瞬く間に壊れますし
価格も高級車が買えるくらいになるかと思います…。